大阪ガスは、既存設備を活用して電力負荷を調整する需要家直販型の支援サービス「D-Response」を提供しています。設備投資ゼロ・省人化で始められる仕組みとして注目されており、多拠点の製造業でも無理なく導入可能です。
このページでは、サービス内容の特徴や実際の事例、導入までの流れについて詳しくご紹介します。

初めてデマンドレスポンス(DR)に取り組む需要家でも、スムーズに収益化できる支援サービス。特別な設備投資や高度な専門知識は不要で、既存のリソースを活かしてDRを始められます。
たとえば、工場やビルなどの需要家に対しては、空調設備や自家発電設備など、既存機器を活用した制御提案が可能です。需要家側の負担を最小限に抑えることで、導入のハードルを下げたDR提案を実現できます。
発動3時間前に通知が届き、事前に取り決めた対応(空調の一部停止や自家発電の稼働など)を行うだけで完了する、シンプルな仕組み。 突発対応や煩雑な調整が不要で、導入後の運用負荷も非常に軽いため、専門知識がない担当者でも無理なく提案できます。
設備投資や複雑な設定も求められず、初めてDRを導入する需要家でも現場に負担をかけることなく活用が可能。こうしたハードルの低さから、まだ検討段階にある需要家にも向いているサービスです。
2024年の改正省エネ法で求められる、DRの評価項目追加や報告義務化といった制度変更に即応できる仕組みを備えており、需要家の制度対応を支援できます。
太陽光発電などの再エネ設備の導入や、エネルギーの使用量を可視化・最適化するEMSの構築のように、多額の初期投資や工期を要する取り組みは不要。既存設備を活用してすぐに運用できるため、導入ハードルが低いのが特徴。
さらに、DRで実際に行った節電などの対応は、「どれだけ電力を減らせたか」といった数値として記録に残るため、省エネ補助金の申請時に効果の根拠として活用できます。需要家が取り組む脱炭素活動の成果としても社外にアピールできるため、制度対応にとどまらず、企業価値の向上にもつながる提案が可能です。
デマンドレスポンスに関するノウハウや人的リソースが不足している需要家におすすめです。「D-Response」は、既存設備の活用と3時間前通知によるシンプルな運用設計を特長とし、需要家の負担を抑えながら確実な対応を支援する需要家直販型サービスです。
需要家は制度対応・脱炭素・収益化を大きな負担なく実現可能。関西電力のサポートと自動制御で日常業務に影響なくDR参加と収益確保ができます。
当メディアでは、DRを実務化する際に役立つ支援会社を「システム型」「PPS代行型」「コンサルティング型」といった形態ごとに整理しています。自社の状況に応じて比較できるよう紹介していますので、参考にしてください。
三井化学大阪工場は、電力系統の安定化と経済的メリットの両立を目的に、2022年からD-Responseへ参加しました。設備修理や発電体制に不安があったものの、関係部署と調整し社内体制を構築。既設の蒸気タービン設備を活用することで新たな投資なくDR参加を実現。2024年には7回の発動に応じ、インセンティブを得ながら系統安定にも貢献しています。
※参照元:D-Response公式HPhttps://ene.osakagas.co.jp/case/case064.html
詳しい導入ステップは明記されていませんが、「D-Responseに関するご質問・導入のご相談は、お気軽にお問い合わせください」と案内されており、公式Webサイトや電話窓口から気軽に相談できる体制が整っています。
| 会社名 | 大阪ガス株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 大阪府大阪市中央区平野町4-1-2 |
| 電話番号 | 0120-563-862 |
| 公式HP | https://ene.osakagas.co.jp/product/dresponse/index.html |
デマンドレスポンスの導入を検討する企業向けに、システム型・PPS代行型・コンサルティング型といった支援形態別で、厳選した支援会社をご紹介します。
比較・検討の参考としてご活用いただければ幸いです。


